ドアの制限バンドの交換

出張先からの帰りの高速で、家内から悲痛な電話が…。

「スーパーで買い物をして帰ろうと思ったら、助手席のドアが閉まらない」と言うものでした。

以前から音のでていた制限バンド(ドアの位置決めのラッチ)が死んだのです。電話でドア側のボルトを外すように指示し、家内は、何とか自力で帰ってきました。

中で錆びて動かなくなる、メルセデスの持病の一つです。ドアの開け閉めに音が出てきたら要注意です。


これが問題の制限バンドです。真ん中のメッキの部分です。

これを交換するためには、ドアの内張を外さなくてはいけません。

まずドアミラー部分の内張を外します。爪3カ所で刺さっています。
これが外したところ。案の定、爪が1カ所折れました。プラスチック類は経年変化でボロボロです。
ドアキャッチの矢印部分のビスを外して、周りのカバーを取ります。
ドアノブの周りのカバーを外します。これも刺さっているだけで、引っ張れば取れます。
アームレストを取り付けているボルトを外し、更にドアノブとロッドを切り離します。そしてドアノブを引っ張ってブラスチックの周囲ともども外します。

これで内張はフリーになりました。

後は、内張全体を上へ持ち上げてから手前に引くと外れます。決して無理しないように。
ここまで来れば後は簡単。

ボディー側のゴムカバーをずらして、ピンのクリップを引き抜き、ピンを上へ打ち出します。ピンにはローレットが刻んであるので、つかんで持ち上げようとしてもダメです。銅ハンマーなどで叩き抜くのが確実です。

これでボディー側はフリーになりました。

ドア側は矢印の3本のボルト(10o頭)を外すと、制限バンドが外れ、ドアの内側に手を突っ込んで引っ張り出します。
外してみてビックリ!本来、筒の中に有るはずのボールが外に出ています。

金属の筒が弾けていました。

後は新品部品に交換して、現状復帰します。手順は反対ですので割愛します。

この部分はグリスアップしようとしても、内部は無理です。定期的な交換が必要です。

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